インプラント治療中に起こりうるトラブルと対処法|事前に知っておきたいこと
監修:河野 恭佑 先生(医療法人社団 佑健会 コウノ歯科医院/千葉県習志野市)
インプラントを検討される方の多くが気にされるのが、「治療中に何かトラブルが起きたら?」という不安です。インプラントは広く行われている治療法ですが、まれに痛み・腫れ・脱落などが生じることもあります。この記事では、起こりうる主なトラブルと対処の考え方を整理します。リスクをゼロにはできませんが、事前に知っておくことで落ち着いて対応しやすくなります。症状がある場合は自己判断せず、担当医に相談してください。
起こりうる主なトラブル
- 痛み・腫れ:手術後に生じることがあり、通常は数日で軽快します。強い痛みや腫れが続く場合は、感染などの可能性があります。
- 出血:少量の出血は正常範囲ですが、止まらない・量が多い場合は注意が必要です。
- 感染:手術部位に細菌が入ると、痛み・腫れ・発熱・膿などの症状が出ることがあります。
- インプラントの脱落:骨と結合する前に外れることがあります。早期の過度な負荷、感染、骨の状態などが要因とされます。
- 神経の損傷:まれに、しびれや感覚異常が生じることがあります。とくに下あごでは下歯槽神経への配慮が必要です。
トラブルへの対応の考え方
- 痛み・腫れ:鎮痛剤や冷却で対応することが一般的です。強い・長引く場合は感染の可能性があるため、速やかに担当医へ相談を。抗菌薬や処置が必要なことがあります。
- 出血:清潔なガーゼをしばらく(目安30分ほど)噛んで圧迫します。止まらなければ担当医に連絡し指示を仰ぎましょう。
- 感染:疑われる場合は早めに担当医へ。抗菌薬や切開排膿などが行われ、重度の場合はインプラント体の除去が必要になることもあります。
- 脱落:すぐに担当医へ連絡し、外れたインプラント体は清潔な容器で保管を。再手術が可能かは担当医と相談のうえ決めます。
- 神経の損傷:疑われる場合は担当医へ相談を。経過を見ながら投薬や処置が行われ、時間の経過とともに改善することも多いとされます。
緊急時の連絡先を事前に確認
トラブル時は迅速な対応が大切です。治療開始前に、次の点を確認しておきましょう。
- 担当医の連絡先(診療時間内・時間外)
- 代診医の連絡先
- 休日・夜間の急患対応の有無と連絡先
多くは医院から案内があります。不明点は遠慮なく質問し、はっきりさせておくと安心です。
まとめ
インプラント治療中のトラブルは、早期発見と適切な対応が重要です。痛み・腫れ・出血・感染・脱落・神経の症状などが出たら、自己判断せず速やかに担当医に相談しましょう。リスクを完全にゼロにはできませんが、担当医との連携で最小限に抑えることを目指せます。感じ方や経過には個人差があります。
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記事監修:河野 恭佑 先生(医療法人社団 佑健会 コウノ歯科医院/千葉県習志野市)。CT・ガイド手術や衛生管理を整えた体制で、骨造成を伴う症例にも対応。
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